近年,国立公園に対する関心が高まっています。日本の国立公園には美しい自然が残されており,毎年3億6千万人が国立公園を訪れていました。しかし,新型コロナウィルス感染症の影響により訪問者数が4割も減少しています。政府は6月に閣議決定した「骨太方針」にて観光立国の復活を目指し,国立公園の滞在環境の向上やビッグデータの活用などが明記されました。一方,国立公園の現場では,自然の保全と利用の両立が求められていますが,財源不足により保全活動を十分に実施できていません。このため,入山料などの利用者負担制度の導入が注目を集めています。
国立公園の魅力度を向上し,国立公園の環境価値を対策に反映するためには何が必要なのでしょうか。そして,国立公園の利用と環境保全を両立するためには,どのような対策が必要なのでしょうか。本シンポジウムでは,これらの問題について検討します。
日程:11月13日(日)13:00〜16:00
開催方法:オンライン
料金:無料
参加登録:以下のサイトより事前に登録
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_3zdRf-OISUq35kYnvrbvSA#/registration
プログラム
第一部
- 趣旨説明(栗山浩一,京都大学)
- 山岳性自然公園における協力金の取り組みと登山者の意識(愛甲哲也,北海道大学)
- 北アルプス南部トレイルプログラムに対する登山者の意識(庄子 康,北海道大学)
- 国立公園管理におけるビッグデータ活用の可能性(久保 雄広,国立環境研究所)
- 大山における受益者負担の仕組み(入山料等)の検討のための社会実験(柘植 隆宏,上智大
第二部
パネルディスカッション