近年,国立公園に対する関心が高まっています。日本の国立公園には美しい自然が残されており,毎年3億6千万人が国立公園を訪れていました。新型コロナウィルス感染症の影響により国立公園の訪問者数は4割も減少しましたが,新型コロナウィルス感染症が5類に指定されたことにより,国立公園の訪問者数は次第に回復しています。政府は昨年6月に閣議決定した「骨太方針」にて観光立国の復活を目指し,国立公園の滞在環境の向上やビッグデータの活用などが明記されました。一方,国立公園の現場では,自然の保全と利用の両立が求められていますが,財源不足により保全活動を十分に実施できていません。このため,入山料などの利用者負担制度の導入が注目を集めています。
国立公園の利用と保全を実現するためには,どのような対策が必要なのでしょうか。本シンポジウムでは,利用者負担やポストコロナによる訪問者への影響を調査分析する方法をもとにこれらの問題について検討します。
日程:2023年11月5日(日)13:00〜16:00
開催方法:オンライン(Zoomウェビナー)
料金:無料
主催:京都大学農学研究科生物資源経済学専攻
参加登録:以下のサイトより事前に登録
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_023tMhGQTfOCO9Q_3SBzPg
プログラム
第一部
- 趣旨説明(栗山浩一(京都大学))
- 国立公園の利用者負担調査(愛甲哲也(北海道大学)・庄子 康(北海道大学))
- 国立公園のビッグデータ分析(柘植隆宏(上智大学)・久保雄広(国立環境研究所))
- 国立公園とポストコロナ(竹中昂平(帝塚山大学)・栗山浩一(京都大学))
第二部
パネルディスカッション 桝 厚生(環境省)・松岡 法明(環境省)+講演者